神経内科の外来診察室には他科ではあまりお目にかからない道具が置かれています。
たとえば、そのひとつに握力計があります。
おそらく、握力を測るなど中学生か高校生の頃にやった体力測定以来でしょう。神経内科では筋力を評価するために握力を測ることはしばしばあります。1度だけの測定ではなく10回連続で測定することもあります。
2つ目は刷毛を診察に使うことがあります。
神経が麻痺していないか調べるため、刷毛で足や腕を擦って、触っていることがわかるかどうか調べるのです。
3つ目は打鍵器です。
膝をポンと叩くと足が反射的に上がると言うあの検査ですが、最近は一般内科で登場することはあまりないようです。
打鍵器で膝やアキレス腱を叩くだけでなく足の裏を擦ったりもします。
また、検査も今までやったことのない検査が多いです。
採血や心電図、バリウムを飲んでの胃の検査くらいなら多くの人が経験がありますし、医師も健康診断等で検査を受け多経験があります。
しかし、神経内科でよく行われる筋電図は、経験のある患者さんはあまりいないでしょう。
このように神経内科の診療内容は、患者さんにとっては見慣れないものや経験のない検査が多いです。
知人友人もやったことのない検査を、なぜ自分は受けないといけないのかと不安になります。
その点を十分考慮して検査を受けていただくことが重要です。
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