放射線治療は放射線を用いて癌を治療する主要な治療法で、放射線科の診療内容の一つとなっています。癌の治療というと、日本では外科手術を用いる事が多いようですが、欧米では放射線治療が主流となっています。外科手術を伴わないために、手術によるリスクを抑える事ができるという特徴があります。抗がん剤が開発されていなかった時代には主流な治療法で、現在でも他の治療方法と併用されます。
その特徴は、患者への負担が小さいことが挙げられます。体力のある若い人なら外科手術に耐えることもできますが、高齢者となると難しいこともあるでしょう。放射線治療は身体への負担が小さいために、体力のない高齢者にも使うことができるという特徴があるのです。
また、一部分にのみ影響を与えると言うことから、身体全体への負担が小さいだけではなくて、副作用も小さいというメリットもあります。ただ、放射線を用いると言うことから完全に副作用がないというわけではなくて、放射性障害と呼ばれる副作用を引き起こすこともあります。癌細胞の活動を停止させるわけですが、そのためには正常細胞にも影響を与えることがあり、これが放射線治療の副作用につながっていると考えられます。
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